メニュー

未就学児/幼児期(1歳~7歳未満)の肌のトラブル

幼児期(1歳~7歳未満)は、乳児期よりも活動範囲が広がり、外部環境からの影響を受けやすい時期です。
幼児の皮膚の特徴とよく見られる皮膚疾患、その対策、よくある質問についてくご紹介します。

幼児の肌の特徴

未就学児の肌は乳児期から成長していますが、大人の肌に比べてまだデリケートで、以下のような特徴があります:

バリア機能はまだ未発達

幼児の肌は薄く、角層の構造が大人よりも弱いため、外部刺激(摩擦や乾燥、日光など)に敏感です。
汗をかくことで蒸れやすく、トラブルが起きやすい環境になります。

汗腺の活発化

幼児期は汗腺が本格的に働き始め、首や背中、脇の下などに汗を多くかきます。
汗によるトラブル(あせもなど)が増えるため、こまめなケアが必要です。

皮脂分泌の減少

乳児期よりも皮脂分泌は減少するため、皮膚を守る脂分が不足し保湿力が低下します。皮膚の乾燥しやすくなります。

外部環境への露出増加

活動量が増え、外遊びや集団生活が増えることで、紫外線や汚れ、植物など外部要因による刺激や感染症にさらされることことが増えていきます。

幼児によく見られる皮膚トラブルと病気

この時期の子供は、赤ちゃんと比べて生まれつきの皮膚疾患は減りますが、アトピー性皮膚炎が問題になってきます。
また、活動範囲や活動量が広がり、汗によるトラブル、感染症、日焼けや虫さされ、やけどなど外部環境からの問題が増えてきます。

汗によるトラブル

 あせも(汗疹)

首や背中、脇の下などに、汗が多い部分に小さな赤いプツプツが現れます。
汗をこまめに拭き取り、通気性の良い服を選ぶなど、涼しい環境を整えることが大切です。

かゆみを伴う皮疹

かゆみを伴う湿疹/アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎

かゆみを伴う赤い湿疹が特徴で、特に肘や膝の内側に現れます。治ってもすぐに再燃し慢性的に続くことが多いです。

アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイドの塗り薬で炎症を抑え保湿剤でスキンケアをすることが基本です。
夜にかゆみで眠れないときなどは、かゆみ止めの飲み薬も使用します。最近は免疫抑制剤の塗り薬や強力な注射薬も使用できるようになってきました。
アレルゲンやストレス、衣類など外的な要因も考えて行く必要があります。
詳しくはアトピー性皮膚炎のページをご覧ください。

かゆみのある汚い水ぶくれ/とびひ
とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひ(伝染性膿痂疹)は、痛んだ皮膚に細菌(黄色ブドウ球菌や連鎖球菌)が感染して起こる病気です。
抗生剤の飲み薬や外用薬を使い早めからしっかり治療することが大切で、皮膚科など専門科の受診をお奨めします。
感染が広がらないように、爪を短く切ったり、タオルや衣類を家族と分けるなどの対応が必要です。

病変が広範囲の場合や全身症状のある場合は学校を休んでの治療を必要とすることがありますが、病変部を外用処置して、きちんと覆ってあれば、学校を休む必要はありません。

表面がつるっとした全身の小さなイボ/水いぼ
水いぼ

ウイルスが原因で、触ると他の部分や他の子供にも広がつこともあります。共用のタオルやおもちゃを介して、プールや幼稚園などの公共の場で感染が広がります。
肌荒れが強い赤ちゃんは特に注意が必要です。早めに皮膚科にご相談ください。

プールなどの肌の触れ合う場ではタオルや水着、ビート板や浮き輪の共用を控えるなどの配慮が必要です。
この疾患のために、学校を休む必要はありません。

頭のかゆみ、髪に白いブツブツ/頭しらみ
頭しらみ

人の髪から直接に、あるいは寝具やタオルなどを介してアタマジラミが感染して発症します。
アタマジラミを死滅させるために、専用のシャンプーを2~3日に1度のペースで2週間ほど使用します。
また、クシや手で髪に付着した卵を除去します。

頭しらみは決して不潔だから感染したのではありません。学校を休む必要はありませんが、できるだけ早く治療を受けてください。

熱を伴う全身の皮疹

急に全身に出現する小さな赤いブツブツでしばしば熱を伴うばあいは、ウイルス感染症による皮疹を考えます。
予防接種が始まりますので、今はこの年齢の子供では、はしか(麻疹)3日はしか(風疹)水ぼうそう(水痘)はほとんどありません。
3歳頃までは突発性発疹などが多くみられます。熱が先に出ることが多いので実際は小児科に受診されている方が多いと思います。
りんご病や、手足口病などもこの年齢よく見られる皮疹です。
ウイルスによる皮疹は自然に治ることが多く、機嫌が良ければ様子を見てもかまいません。

汚い膿やカサブタがあり痒みがある場合は、細菌の感染によるとびひ(伝染性膿痂疹)の可能性もあります。この場合は早めの治療が必要です。

ウイルス以外に、川崎病という原因不明の病気でも熱を伴う全身の皮疹が起こります。
高熱が長く続き、小児科手足がむくんだあとに、手足の皮が向けてくるのが特徴です。
心臓の血管等に異常を来すこともありますので小児科専門医での対応が必要になります。

突発性発疹

突発性発疹は生後2歳くらいまでで多く、HHV-6というヘルペスウイルス感染によって発症します。 
突然38℃以上に熱発し3~5日続いた後、解熱と同時期に発疹が出現します。発疹は小さな赤い皮疹でお腹や胸から、顔や、手足へと、全身に拡大した後、数日で自然にきれいになくなります。かゆみはありません。
お子さんも熱のわりに元気ですが時に熱性けいれんを合併することがあります。

2~4日で自然になくなりますで治療の必要はありません。

頬が赤く、少し熱がある/りんご病(伝染性紅斑)

頬に「りんごのような赤い発疹」が現れ、俗にりんご病と呼ばれます。
4~10歳頃に多く見られ、パルボウイルスB19による感染で発症します。感染力は強いですが症状を出さないこともあります。
軽いかぜ症状の後、顔面では蝶形紅斑・平手打ち紅斑などと形容される「赤いほっぺ(りんごほっぺ)」になり、そのあとに手足にレース状の皮疹があらわれます。発
1週間で自然に治りますが、1~2ヶ月ほど日光や刺激での再燃することがあります。

妊婦さんの感染では流産の危険があります。妊婦さんや血液疾患患者さんは感染しないように注意しましょう。
皮疹が出たときには既に移る力が弱まっていますので、本人が元気であれば、学校を休む必要はありません。

口の中や手足に痛みがある水ぶくれ状の小さなブツブツ少し熱がある/手足口病

2歳頃までに多く見られますが、学童でも流行することがあり、夏に多く見られます。
エンテロウイルスという夏かぜを起こすウイルスの仲間による感染です。
軽い熱と共に、掌や足の裏、口の中に痛みを伴う小さな水ぶくれが出現します。
自然になおりますが、痛みで食事をとりたがらないことがあり脱水症状がある場合は点滴が必要になることもあります。
皮疹が治った後も、2~4週間も便にウイルスが排出されるため、糞便の始末、手洗いの励行など日常生活の注意指導が必要です。
下痢、頭痛などの症状がなければ、学校を休む必要はありません。

摩擦や接触によるトラブル 

おむつかぶれ

尿や便による刺激やおむつの摩擦が主な原因で、おむつで覆われた部分の皮膚が荒れてあかくなります。
頻繁なおむつ交換だけで良くなります。
治りにくい場合は、カビ(カンジダ)が合併や間違ったスキンケアなどが原因かもしれません。専門医に相談してください。 

接触性皮膚炎

植物や金属などに触れた部分が赤くなり、かゆみや痛みが出ることがあります。原因物質の刺激や、それに対するアレルギで起こります。
原因となるものを避けることが大切です。

外で遊ぶときのトラブル

この時期の子供は活発に外で遊びます。特に夏場は肌の露出も多く日焼けや虫さされなどが問題になります。 

日焼け

紫外線対策は美白目的ではありません。生涯にわたり健やかな肌を保つために大切な生活習慣です。
この時期は未熟な皮膚であるため光の影響をうけやすく、青年期までの紫外線が皮膚がんのリスクになります。
帽子をかぶり、長袖を着て、日焼け止めを使い、肌を守りましょう。日焼け後はしっかり保湿を行います。 

虫刺され

虫に刺されることで、皮膚で炎症が起き、差し口を中心に痛みやかゆみ、赤みや腫れ、ブツブツ、水ぶくれなどの症状が出ます。
症状の程度には虫の種類や、体質で個人差がありますが、小さな子供では、虫刺されに対するアレルギー反応が強く出ることがあり、赤く腫れたり水ぶくれを生じることがあります。
何かに刺されたら、患部をこすらず冷水で洗い、よく冷やします。
かゆみが強くばあい、掻き壊して、細菌による二次感染を起こしたり、痒疹と呼ばれるかゆみのあるしこりが出来てしまうことがあります。
治りにくい場合は専門医を受診してください。

幼児の皮膚トラブルに関するQ&A

Q. あせもがよくできるのですが、どう予防すればいいですか?

A  汗をかきやすい時期は、通気性の良い服を選び、着替えを頻繁にさせましょう。
また、汗をかいた後はこまめに拭き取り、入浴で肌を清潔に保つことが重要です。

Q. おむつかぶれがなかなか治りません。どうしたらいいですか?

A  おむつをこまめに交換し、お尻を清潔で乾燥した状態に保ちましょう。保湿クリームやワセリンを使用して肌を保護するのも有効です。
それでも改善しない場合は、スキンケアの仕方などに問題があるか、カンジダが合併しているかもしれません。
専門家にご相談ください。

Q. 幼児の湿疹が悪化した場合、自宅でどのように対応すれば良いですか?

A: まずは湿疹の部位を清潔に保ち、保湿剤を塗って肌を落ち着かせましょう。湿疹を掻かないよう爪を短く切り、掻き傷を防ぎます。状態が改善しない場合は、早めに専門家にご相談ください。

Q. かゆみが強くて夜も眠れない場合、どうすればいいですか?

A  かゆみが強い場合は、保湿剤を塗り、冷やして肌を落ち着かせましょう。それでも改善しない場合は、飲み薬や外用薬の使用も必要です。専門科を受診して、相談してください。

Q. アトピー性皮膚炎の子どもに日常で気をつけることは?

A: 毎日の保湿ケアを徹底することが最も重要です。乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を保つことで症状の悪化を防ぎます。
毎日の入浴で肌を清潔に保ち、熱いお湯は避け、ぬるめ(38~40℃)の温度で短時間にしましょう。低刺激性の洗浄剤を泡立てて使い、ゴシゴシ洗わずに手で優しく洗います。
入浴後は5分以内に保湿剤を塗りましょう。

Q. アトピー性皮膚炎の子どもに食事に気をつけることがありますか?

 A アトピー性皮膚炎があるお子さんは後に食物アレルギーを発症しやすいことがわかっています。これは、アトピーで荒れた皮膚から食物抗原が入り込み感作(経皮感作)され、食物アレルギーを発症するからです。
また、これまでは「食べなければアレルギーにならない」と考えられていたのですが、これはむしろ逆効果なことがわかってきました。
今は、湿疹をしっかり治した上で「少しずつ食べることによりアレルギーになりにくくなる」ことがわかっており、適切な皮膚治療が重要です。

Q. 皮膚に赤い発疹が現れました。どのタイミングで受診すれば良いですか?

A 発疹が広がる、1週間以上続く、またはかゆみや痛みが強い場合は、早めに皮膚科を受診してください。また、発熱や元気がないなど全身症状を伴う場合も受診が必要です。

Q. 伝染性紅斑(りんご病)と診断されました。登園は控えるべきですか?

A  伝染性紅斑は発疹が出る前の時期が最も感染力が高いです。発疹が出ている時期は感染力が低下しているため、体調が良ければ登園可能です。

Q. つるつるした白っぽいブツブツ(水いぼ)ができました。治療が必要ですか?

A  水いぼはウイルス感染によるもので、治療しなくても自然に治ることがあります。ただし、広がる場合や周囲の子どもに感染させることもあります。
水いぼが広がると通院頻度が増えることもあります。早めの受診をして適切な処置を受けることをおすすめします。

Q. 水いぼと診断されました。登園や習い事は可能ですか?

A 水いぼはウイルス性の疾患で感染する可能性がありますが、基本的に登園は可能です。ただ、接触で他の子どもに感染する可能性があるため、治療が終わるまでプールを控えるのが安全です。

Q. とびひと診断されました。他の子どもにうつりますか?

A: とびひは細菌感染症で感染力が強いですが、抗菌薬治療を始めて24~48時間後であれば感染力が低下するため登園が可能になります。それまでは患部を覆い、他の子どもとの接触を控えましょう。

Q. 熱傷(やけど)が起きた場合、すぐにどうしたらよいですか?

A  すぐに患部を冷やし、冷やし続けましょう。最初のしっかりた冷却が大事です。水ぶくれは潰して、患部を清潔に保ちます。
重症の場合や痛みが強い場合は、早めに医師に相談してください。また、受傷部位を刺激しないよう保護することが大切です。

Q. 幼児が刺激物に触れた場合、すぐに病院に行くべきですか?

A: 刺激物に触れた場合は、まず流水で十分に洗い流してください。その後、赤みやかゆみが続く場合は皮膚科を受診し、診察を受けましょう。

Q. 日焼け止めはどんなものを選べば良いですか?

A  幼児用の日焼け止めは「紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)」と表示された低刺激のものがおすすめです。屋外での軽い遊びならSPF15~30で十分です。

Q. 日焼けしてしまった場合、どうケアすれば良いですか?

A 日焼けした肌を冷やし、刺激の少ない保湿剤を塗りましょう。日焼け後の肌は乾燥しやすいので、しっかりと保湿することが大切です。ひどい痛みや腫れがある場合は医師に相談してください。

Q. 他に紫外線対策で気をつけることは?

A  紫外線の強い時間帯(午前10時~午後3時)は外出を控えるか、帽子や薄手の長袖を着用しましょう。日焼け止めは適量をこまめに塗り直すことが重要です。

Q. 幼児の肌にカサカサした部分があります。保湿だけで大丈夫ですか?

A 保湿だけで改善しない場合や赤み・かゆみがある場合は、乾燥性湿疹やアトピー性皮膚炎の可能性があります。早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。 

Q. 幼児に合う保湿剤の選び方は?

A 幼児には低刺激性で無香料の保湿剤がおすすめです。乾燥が強い場合はクリームやワセリンタイプ、軽い乾燥にはローションタイプが適しています。どれが合うか分からない場合は医師に相談してください。

Q. 洗浄剤はどんなものを使えば良いですか?

A  幼児用の低刺激で弱酸性の洗浄剤を選びましょう。石けんを使用する際は、泡立ててから手で優しく洗います。ガーゼやタオルでこするのは避けてください。  

Q. 幼児の皮膚トラブルが頻繁に起こる場合、どうしたらいいですか?

A: スキンケアや生活環境の見直しが必要です。特に食生活やアレルギーの可能性について確認し、医師に相談することで適切なケアを受けることができます。

幼児のスキンケア

幼児の肌を健康に保つための基本的なスキンケアを紹介します。

洗浄
  • ぬるま湯(38~40度)で弱酸性で低刺激性の洗浄剤をよく泡立てて優しく洗います。
    洗浄剤は泡タイプが便利ですが、石けんを泡立ててもかまいません。
  • 泡で優しく、タオルやガーゼは使わず手で隅々まで洗います。
    肘の内側や脇のした、首すじのなど、関節のしわの部分、目の周りもわすれずに。
  • タオルで包み込むように拭きましょう。こすることは避けましょう​。
保湿
  • 入浴後5分以内に保湿剤を塗ることが重要です。
  • 白色ワセリンや保湿クリーム、乳液タイプなど肌に合ったものを使いましょう。
  • 皮膚のしわや隙間に保湿剤を行き渡らせるよう、たっぷりと皮膚に乗せるように塗りましょう。
    刷り込む必要はありません。

※塗る量のめやす:チューブの塗る人の人差し指の第1関節から指先までに絞り出した量を、塗る人の手の面積の2枚分にひろげるくらい。

おむつ交換時のケア

おむつ交換のたびにお尻を優しく清潔に保ち、必要に応じて保護剤を使用します。

紫外線対策
  • 乳児の皮膚は大人と比べ薄くバリア機能が弱いため、外出時には帽子をかぶる、長袖を着る、日陰を利用するなどの物理防御対策をしましょう。
  • 日差しの強い昼間の外出時はしっかり、対策をしましょう。 
  • 日焼け止めのUV 防止剤は,紫外線散乱剤と吸収剤の 2つに分けられます。
    散乱剤,、白くなるものの接触皮膚炎を起こすことはまれです。吸収剤は、まれに接触皮膚炎を生じる場合があり注意が必要です。
    子どもの場合は安全性を重視し,散乱剤のみを使用した"ノンケミカル"あるいは,"紫外線吸収剤無配合"のものを選びましょう。はじめて使用する場合は,まずは限られた範囲に 2,3 日塗ってみて,かぶれたりすることがないか確認し,問題なければ広い範囲に塗るのが安全です。

衣類選び ヒートテックに注意

通気性が良く、柔らかい素材の衣類を選び、汗をかいたらこまめに着替えさせます。
汗をかきやすいのであまり厚着をさせないことも大切です。
肌が弱い子のヒートテックは注意が必要です。子供は汗をかきやすく、 ヒートテックの吸湿発熱のために、皮膚がさらに乾燥して刺激に弱くなり、かゆみが出るすることがあります。

幼児期の皮膚疾患予防のポイント

  1. 清潔を保つ: 毎日の入浴や手洗いで肌を清潔に保ちます。
  2. 適切な保湿: 肌の乾燥を防ぐため、日常的に保湿ケアを行います。
  3. 汗のケア: 汗をかいたらこまめに拭き取り、着替えをさせます。
  4. 環境整備: 部屋を清潔に保ち、アレルゲンとなるダニやホコリを減らします。
  5. 爪を短く切る: 掻き傷を防ぎ、肌を保護します。

皮膚の学校感染症での幼稚園・保育所への登園の基準・目安

感染症 出席停止の必要性 条件/目安
麻しん 出席停止 発疹が消失するまで
風しん 出席停止 解熱後3日を経過していること
水痘 出席停止 すべての発疹が痂皮化していること
伝染性紅斑 出席停止の必要なし 発疹のみで全身状態が良い場合
手足口病 出席停止の必要なし 発熱や口腔内の症状がなく普段の食事がとれること
単純ヘルペスウイルス感染症 出席停止の必要なし 症状が軽度であり、マスク着用などで感染予防を行う場合
帯状疱疹 出席停止 すべての発疹が痂皮化するまで
伝染性膿痂疹 出席停止の必要なし 外用薬で処置し、浸出液がしみ出ないよう適切に覆われている場合
伝染性軟属腫 出席停止の必要なし 感染部位を適切に覆うことで感染予防が可能
アタマジラミ症 出席停止の必要なし 感染部位の早期治療が推奨される
疥癬 記載なし 治療開始後に登校可能
皮膚カンジダ感染症 記載なし 症状が軽い場合には特別な措置は必要なし

幼児の皮膚トラブルで困ったら?

幼児期の皮膚は非常に敏感ですが、日々のケアや適切な対応で健康な肌を保つことができます。
また十分なケアが食物アレルギーなど他の病気の予防になります。
お子さまの肌トラブルでお悩みの際は、当院までお気軽にご相談ください。

詳しくはお気軽に当院までお問い合わせください!

 


参考文献
  • 日野治子. よく診る皮膚疾患. 治療. 2023​.
  • 玉城善史郎. 小児皮膚疾患総論. 治療. 2023​.2022​
  • 佐々木りか子. 乳児湿疹とアトピー性皮膚炎. 小児の皮膚診療. 2023​.
  • 清水宏. あたらしい皮膚科 第3版. 2018.
  • 吉田和恵. 新生児・小児の皮膚の特徴とスキンケア. 小児科診療 2024. 
  • 伊藤明子. 小児のスキンケア.治療 2023. 
  • 大川 司.学校保健安全法、学校感染症の動き.皮膚病診療 2018.
  • 星野 雄一郎ら. 幼小児期の皮膚との付き合いかた. 薬局 2022.
  • 福田理紗ら.夏の子どもの皮膚トラブル.  チャイルド ヘルス 2022.

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME