赤ちゃん/乳児の皮膚トラブルとスキンケア
赤ちゃんのお肌の特徴
赤ちゃんのお肌といえば、色白で、きめ細かくて、プルプルしたみずみずしいイメージです。でも、じつはとってもデリケートで、乾燥しやすい弱いお肌です。
お子さんが小さい時から、皮膚を健康に保つことで、成長後のお肌の状態も良くなります。
正しいスキンケアで赤ちゃんに素敵なお肌をプレゼントしてください。
バリア機能が未熟で敏感
皮膚の役割の一つに「バリア機能」があります。
バリアとして重要なのが、皮膚の最外側の「角層」ですが、赤ちゃんは、その厚みが大人の半分以下です。
また大人では皮膚が弱酸性ですが、赤ちゃんの皮膚は表面が中性で、細菌などへの抵抗力が弱くなっています
そのため皮膚のバリア機能が未熟で、外部からのアレルゲンや細菌・ウイルス刺激に対して敏感です。
また、紫外線防御に大切なメラニンがつくられていません。透き通った白いお肌ですが、実は光にとても弱いのです。
乾燥しやすい
皮膚を乾燥から守る皮脂の分泌は生まれて数ヶ月で減少し、乾燥しやすくなります。とくにおなかは乾燥しやすい場所です。
顔や頭皮は皮脂が多い
顔や頭皮などの一部の部位では皮脂分泌が多く、湿疹の原因となります。
赤ちゃんのお肌のトラブルと病気
この時期の赤ちゃんは、皮膚の代謝も成長に合わせて劇的に変化します。
その変化に合わせて、一時的に出現しても、自然に治ることがほとんどです。
赤ちゃんに特徴的な皮膚トラブルを「皮膚炎・湿疹」、「全身性発疹(±発熱)」、「いぼ」、「あざ」などの症状を中心に紹介します。
もちろん、「虫さされ」などは年齢を問いませんし、家族やペットからうつされ「水虫」になることもあります。
はじめてのお子さんをもつ親御さんにとって、なれない育児で大変な時期だと思います。
育児疲れもあり、赤ちゃんのお肌のいろいろなことが気になり、ときに不安になるかもしれません。
「よくあるご質問」も参考に少しでも不安を解消していただければと思います。
少しでも疑問がある場合や判断に迷う場合は、お気軽に受診ください。
お肌が荒れて赤くなっている(皮膚炎)、かゆそう(湿疹)
生後2ヶ月くらいまでに、皮脂の多い顔や耳などに出現する肌荒れは、
新生児ざ瘡や乳児脂漏性皮膚炎、乳湿疹など成長に伴う皮膚の代謝の変化であることが多く、スキンケアで自然に改善します。
おむつかぶれやあせも(汗疹)も多い病気ですが、皮膚を清潔に保ち保湿するスキンケアが一番の治療です。
しかし、スキンケアをしているのに、肌荒れが長く続く場合は、アトピーをふくめ注意が必要です。
アトピーの特徴は、肌荒れが2ヶ月以上続くことと、かゆみがあることです。
赤ちゃんはかゆみを訴えられませんが、しぐさをよく見てあげてください。
以下の動作がある場合はかゆみかもしれません。
- 顔や頭、背中を布団などにこすりつける。
- 手で顔や目耳の周りを引っ掻く。
- 足と足をこすり合わせる。
夜なきの原因になっていることもありますので、
また、スキンケアのやり方が間違っていることもあります。
さらに肌荒れがどんどん広がっていく場合、伝染性膿痂疹やカンジダ症など感染が伴っている場合もあります。
また、家族やペットからの感染から水虫をうつされている場合もあります。
治らないと思ったら専門医にご相談することをお勧めします。
乳児湿疹とアトピー性皮膚炎
治りにくい、かゆみがありそうな場合はご相談を
生後2か月頃に皮脂の分泌が多くなる時期から主に顔に赤いブツブツが出ることはよくあります。普通はかゆみはなく、スキンケアだけで自然に治ってきます。
2ヶ月以上長く続き(慢性)、かゆみがある場合はアトピー性皮膚炎の可能性があります。
アトピーの湿疹は左右対称にでて、耳切れ(耳の付けがただれて切れる)が特徴です。
アトピー性皮膚炎の治療は、ステロイドの塗り薬で炎症を抑え保湿剤でスキンケアをすることが基本です。
夜にかゆみで眠れないときなどは、かゆみ止めの飲み薬も使用します。
最近は免疫抑制剤の塗り薬や強力な注射薬も使用できるようになってきました。
アレルゲンやストレス、衣類など外的な要因も考えて行く必要があります。
受診のタイミング
- かゆみが強そう。夜なきが強い、
- 2ヶ月以上続き治らない。
私もアトピーで悩まされてきましたので是非ご相談ください。
アトピーの場合はいったん良くなってもすぐ湿疹が出てきますので定期的な通院が必要になります。
生活面なども相談しながら、お子さんにとって一番良い治療法を一緒に作り上げていければと思います。
乳児脂漏性皮膚炎
しっかり洗いましょう
生後2~3ヶ月頃に、顔や耳、股部、わきの下などにできる肌荒れで、
分厚く淡い黄色のかさぶたができることもありますが、かゆみはありません。
赤ちゃんの時期の一時的な変化で、特別な治療は必要なくスキンケアをきちんとすれば十分です。
おむつかぶれ
汚れたオムツはすぐ交換し、お肌はこすらず洗いましょう。
尿や便による刺激やおむつの摩擦が主な原因で、おむつで覆われた部分の皮膚が荒れてあかくなります。
頻繁なおむつ交換だけで良くなります。。
治りにくい場合は、カビ(カンジダ)が合併や間違ったスキンケアなどが原因かもしれません。専門医に相談してください
あせも(汗疹)
汗を拭きとりましょう
赤ちゃんは、一度にたくさん汗をかきます。
寝具やベビーカーのクッションで蒸れやすい首筋や背中側にもよく見られる白や赤い小さなブツブツです。
エアコンや扇風機を活用し、汗をかいたらこまめに拭き取り、すぐに着替えさせましょう。
かゆみが強い場合や、赤くなり化膿している場合などは専門医にご相談ください
伝染性膿痂疹(とびひ)
早めのケアで治療で広がりを防ぎましょう
とびひ(伝染性膿痂疹)は、いたんが皮膚に細菌(黄色ブドウ球菌や連鎖球菌)が感染して起こる病気です。
強いかゆみがあり、かきむしった手などにより、全身の他の部位に広がり、他の人へうつることもあります。
抗生剤の飲み薬や外用薬を使い早めからしっかり治療することが大切です。
感染が広がらないように、爪を短く切ったり、タオルや衣類を家族と分けるなどの対応が必要です。
疑った場合は、早めの受診をお勧めします。
急に出た全身のブツブツ・みずぶくれ(急性発疹症)
急に全身に出現する皮疹はしばしば熱を伴い、ウイルス性感染が原因による皮疹で急性発疹症といいます。
生後半年までの赤ちゃんは、お母さんからの免疫を受け継いでいるため発症は少なく、万が一かかっても症状は軽くあまり問題になりません。
はしか(麻疹)、3日はしか(風疹)、水ぼうそう(水痘)は1歳から予防接種がはじまりますが、予防接種前の赤ちゃんはかかることがあります。
6ヶ月以降の赤ちゃんで特徴的な急性発疹症としては、突発性発疹があり、熱が下がった後に全身に皮疹が出現しますが、すぐに消え問題になることはありません。
また、手足口病などエンテロウイルス発疹症、リンゴ病(伝染性紅斑)などは、年齢を問わずかかります。とくに幼稚園や小学校に通うご兄弟がいる場合は注意が必要です。
これらは発熱と同時、あるいは発熱後に皮疹が出現するので、小児科を受診される方が多く、実は皮膚科で対応することはあまりありません。
また、川崎病という病気でも熱を伴う全身の皮疹が起こります。原因はよくわかっていませんが、免疫が関係すると考えられています。高熱が長く続き、小児科手足がむくんだあとに、手足の皮が向けてくるのが特徴です。
心臓の血管等に異常を来すこともありますので小児科専門医での対応が必要になります。
ウイルス性の疾患も予防接種との関係もあり、熱がある場合は小児科受診をお勧めします。
ただ水痘や、手足口病、リンゴ病(伝染性紅斑)の熱が目立たない場合や、熱の前に皮疹が出たりする場合もあります。
細菌感染のとびひ(伝染性膿痂疹)などは、熱が伴うこともありますが、皮膚科での早めの対応が必要です。
お悩みの場合はご相談ください。
赤ちゃんのいぼ
あかちゃんや子供のいぼは、実は局所のウイルス感染です。ウィルスが皮膚のわずかな傷から入り込み感染して発症します。
無理にむしろうとすると感染を広げる場合もあり、早めの受診をお勧めします。
水いぼ(伝染性軟属腫)
むしらない
共用のタオルやおもちゃを介して、プールや幼稚園などの公共の場で感染が広がります。
他の子供にうつしたり、広がることもあります。肌荒れが強い赤ちゃんは特に注意が必要です。
いぼ(尋常性疣贅じんじょうせいゆうぜい)
自分で削らない
足の裏のものは”たこ”や”うおのめ”と間違える方も多くありますが、放っておいたり、無理に削ると感染が広がり悪化することもあります。
赤ちゃんのアザ
あかちゃんのあざには、生まれつき見られるものや、生後数か月で気づくものがあります。
蒙古斑など多くのあざは自然に消えますが、一部は自然には消えず、赤ちゃんのうちの治療が望ましい場合もあります。
レーザー治療などがありますが、適切な医療機関にご紹介含めご提案させて頂きます。
青いアザ
赤ちゃんのお尻や背中に青紫のアザは、いわゆる蒙古斑で、7〜10歳頃には自然に消えます。
お尻や背中以外の異所性蒙古斑や、目の周りにある太田母斑は、レーザー治療を行うこともあります。
治療する場合は、皮膚がうすい幼少期からの治療のほうが有効です。
赤いアザ
生まれたときから顔や後頭部にある淡い赤い斑点(ウンナ母斑や正中母斑)は自然に消え治療は不要です。
生後数週間で赤く盛り上がって生後2~3ヶ月で急速に大きくなるのはいちご状血管腫です。
1歳頃から自然に小さくなっていくので様子観察することが一般的ですが顔や手など美容上問題になる場所では、1歳未満の早い時期から積極的に治療を行うこともあります。
単純性血管腫は生まれたときからある平たい赤いあざで、いちご状血管腫と区別が難しい場合もあります。
自然には消えず、完治が難しいですが、1歳未満からのレーザー治療が有効とされています。
褐色のアザ
扁平母斑にはレーザー治療が適応となっています。
よくあるご質問
Q 生後1ヵ月頃 顔や首にボツボツ発疹が出てきたので薬が欲しいのですが...。
A 新生児ざ瘡や乳児脂漏性皮膚炎などが疑われます。スキンケアのみで改善する場合が多いので、まず様子を見てください。膿が出たりするようなら専門医にご相談ください。
Q 生後1ヵ月頃 皮膚があかくなっています。アトピーですか?
A この時期は、乳児脂漏性皮膚炎、新生児ざ瘡、汗疹、おむつかぶれなどの一過性の病気が多く、アトピーとは言い切れません。スキンケアや外用薬での治療などを行っても、2ヵ月以上にわたって続く場合や、痒そうにしている場合は皮膚科専門医へご相談ください。
Q アトピー(性皮膚炎)といわれたのですが、離乳食をどうしたらいいですか?
A. 皮膚炎をしっかり治した上で、生後6ヵ月からの通常通り離乳食開始をしましょう。
・食物アレルギー発症予防のために、離乳食の開始時期を遅らせたり、特定の食物を除去しても効果はありません。
・アトピー性皮膚炎のある乳児では、鶏卵やピーナッツを除去するとその後の食物アレルギー発症リスクが高まります。
鶏卵アレルギー発症予防のために、皮膚炎を寛解させたうえで生後6ヵ月から鶏卵の微量摂取を開始することが推奨されています。
Q おしりが真っ赤にただれていますがどうしたらよいでしょうか?
A いわゆる"おむつかぶれ"の場合が多いです。こまめにおむつを替えて様子を見てください。
他の病気や”カビ(カンジダ)”の合併もありえるので、治りにくいばあい専門医にご相談ください。
Q おむつ替えの頻度はどのくらいがよいでしょう?
A. 特に回数の決まりはありません。「尿や便でおむつが汚れたら」取り替えることが基本です。
暑い時期には、蒸れておむつ皮膚炎の原因となるので、汚れていなくても替える、あるいはおむつを外して風通しをよくしましょう。
Q 手足に小さな水ぶくれや膿瘍ができて、口の中には白い斑点ができていますが・・?
A 手足口病かもしれません。特別な治療はありませんが、熱が高かったり食事が取れずぐったりしているようならかかり付けの小児科にご相談ください。
Q 上の子が水ぼうそうにかかってしまいました。赤ちゃんにうつりませんか?
A 上の子のかかった時点で,赤ちゃんにもうつている恐れがありますが、あまり心配はいりません。
水ぼうそうのウイルス(水痘ウイルス)は、伝染力が強くて空気感染、接触感染によりヒトに伝播する家族内で容易に伝播します。上の子が水痘(水ぼうそう)にかかったことが判明した時点で,残念ながら下の赤ちゃんに病気の原因となる水痘ウイルスがすでにうつっている恐れがあります。ただ、水痘ワクチン接種後であれば、ウイルスが伝播してもかかりにくく、あまり心配はいりません。水痘ワクチン接種前の赤ちゃんでも6ヶ月までは、お母さんからの抗体(移行抗体)が守ってくれますのであまり心配はいりません。特殊な病気で治療中など抵抗力が弱いお子さんは、かかりつけの小児科医とご相談してください。
Q 盛り上がった赤い血管の固まりがあるのですが、このままでよいですか?
A 血管腫の可能性があります。生後1ヵ月頃の時点では乳児血管腫が多いですが、どの場所にあるかよって対応が変わります。専門医にご相談ください。
Q 赤ちゃんの頭髪が抜けて薄くなってしまいましたが、また生えてきますか?
A 生え替わるので心配要りません。様子を見て大丈夫です。
赤ちゃんの脱毛の多くは、髪の生え替わりによる自然な脱毛(新生児生理的脱毛)と、寝具摩擦も関係する乳児後頭部脱毛です。いづれもに自然に回復するので心配は要りません。脂漏性湿疹などで炎症がつよいと頭髪が抜けることもありますが、スキンケアで炎症の改善すれば髪も生えてきます。稀に生まれつきの乏毛症もありますが、頭髪が生え揃うのは個人差が大きいです。2歳になっても毛髪が少ない場合は、専門医にご相談ください。
Q 髪の毛が生えていない部分があります。赤ちゃんにストレスがあるのですか?
A ストレスと関係は心配しなくても大丈夫です。
大人と違い、乳児の円形脱毛症はあまりなく、髪の毛が生えていない部分は、生まれつきの皮膚の変化や、その部分の皮膚病などが原因の場合があります。治療を急ぐものは少ないですが、ご心配でしたら、皮膚科専門医を受診してください。
Q 皮膚に色が抜けたような白いところがありますが?
A 白く抜けるのは、メラニン色素の欠如が原因です。生まれてしばらくして色が抜けた場合は尋常性白斑が多く、外用薬による治療でなおります。悩むようなら専門医にご相談ください。
Q 外出のときなどに日焼け止めを塗ってもかまいませんか?
A 紫外線は増加の一途ですので、適切な日焼け止めの使用はおすすめします。
ただし、6ヵ月未満の乳児は皮膚炎やアレルギーが懸念あります。日焼け止めの使用は最小限とし、紫外線が強い時間帯の外出を控えたり、衣類の工夫など薬以外の対策を優先しましょう。
また、過度の紫外線対策は、ビタミンD欠乏によってくる病の発症をきたす可能性がありますので適度な外気浴は必要です。
受診の目安
赤ちゃんの皮膚トラブルは多くの場合、適切なケアで自然に改善しますが、以下の場合には早めに専門医を受診しましょう。
- 湿疹や発疹が1週間以上続く、または悪化している。
- 湿疹が化膿している、膿が出ている、または強い赤みや腫れがある。
- かゆみが強く、眠れないほどの状態になっている。
- おむつかぶれが改善しない、または白っぽいカスが見られる。
- 発疹とともに発熱や元気がないなどの全身症状がある(小児科受診をお勧めします)。
- 皮膚トラブルが原因で日常生活に支障が出ている。
赤ちゃんのスキンケア
乳児の肌を健康に保つための基本的なスキンケアを紹介します。
スキンケアは「洗って」(皮膚の清潔)刺激物を落とし、ドライスキンを防ぐため「塗る」(保湿)が基本です。
乳児はうすくデリートな肌で刺激に弱く、保湿成分である皮脂が少ないのでドライスキンになりやすいので特に注意が必要です。
さらに、衣類をえらび、6ヶ月以降は日焼け止めで「守る」こともおすすめします。
洗浄 動画(マルホ株式会社提供)
- ぬるま湯(38~40度)で弱酸性で低刺激性の洗浄剤をよく泡立てて優しく洗います。
洗浄剤は泡タイプが便利ですが、石けんを泡立ててもかまいません、 - 泡で優しく、手で隅々まで洗います。
肘の内側や脇のした、首すじのなど、関節のしわの部分、目の周りもわすれずに。
タオルやガーゼは使わずに、手で洗いましょう。
ベビーマットに寝かせて両手で洗う方が良く洗えます。 - タオルで包み込むように拭きましょう。
こすることは避けましょう。
しわをのばして水分が残らないように。
保湿 動画(マルホ株式会社提供)
- 入浴後5分以内に保湿剤を塗ることが重要です。
- 白色ワセリンや保湿クリーム、乳液タイプなど肌に合ったものを使いましょう。
- 皮膚のしわや隙間に保湿剤を行き渡らせるよう、たっぷりと皮膚に乗せるように塗りましょう。
刷り込む必要はありません。
おむつ交換時のケア
- おむつ交換のたびにお尻を優しく清潔に保ち、ワセリンなどで皮膚を保護します。
- 洗浄にはぬるま湯とコットンを使用すると刺激が少なくて済みます
紫外線対策
- 生後6か月以降は、外出時に帽子や日陰を活用して紫外線を防ぎます。
- 日焼け止めのUV 防止剤は,紫外線散乱剤と吸収剤の 2つに分けられます。
散乱剤,、白くなるものの接触皮膚炎を起こすことはまれです。吸収剤は、まれに接触皮膚炎を生じる場合があり注意が必要です。
子どもの場合は安全性を重視し,散乱剤のみを使用した"ノンケミカル"あるいは,"紫外線吸収剤無配合"のものを選びましょう。
はじめて使用する場合は,まずは限られた範囲に 2,3 日塗ってみて,かぶれたりすることがないか確認し,問題なければ広い範囲に塗るのが安全です。
衣類
- 通気性が良く、柔らかい素材の衣類を選びます。
- 汗をかいたらこまめに着替えさせましょう。
赤ちゃんのお肌の病気、予防のポイント
- 環境整備: 部屋を清潔に保ち、アレルゲン(ダニ、ホコリ)を減らす。
- 衣類: 通気性が良く、肌に優しい素材の衣類を選ぶ。
- 定期的な保湿: 毎日の保湿で肌のバリア機能を強化する。
- 保護者の観察:入浴時やおむつ交換時にしっかり皮膚を確認する。赤ちゃんの仕草をよく見る。
赤ちゃんの皮膚トラブルで困ったら?
赤ちゃんは自分の症状を伝えらず、気がついた時にはひどい状態になっていることもあります。
かゆくて眠れず夜泣きの原因になっていることもあります。
乳児の皮膚疾患は早期対応が大切です。
ご両親がお風呂上がりなどに皮膚の状態をよく見てあげて、気になるようなら、早めに皮膚科を受診しましょう。
当院では、赤ちゃんの肌トラブルに対する診断と治療、ケアを行い、保護者の不安も解消したいと願っています。
詳しくはお気軽に当院までお問い合わせください!
参考文献
- 日野治子. よく診る皮膚疾患. 治療. 2023.
- 玉城善史郎. 小児皮膚疾患総論. 治療. 2023.
- 馬場直子. 新生児~乳児期に診られる皮膚疾患. 皮膚病診療. 2019.。
- 小林里実. 新生児の皮膚生理的変化. 小児内科. 2022
- 佐々木りか子. 乳児湿疹とアトピー性皮膚炎. 小児の皮膚診療. 2023.
- 清水宏. あたらしい皮膚科 第3版. 2018.
- 周産期医学 49巻13号 (2019)
- 吉田和恵. 新生児・小児の皮膚の特徴とスキンケア. 小児科診療 2024.
- 伊藤明子. 小児のスキンケア.治療 2023.
- 赤澤晃, 益子育代監修.“知っておきたい乳児のスキンケア”.環境再生保全機構.2016,https://news.yahoo.co.jp/byline/kubotahiroyuki/20200913-00198069/
- 三井 理恵 監修. ”赤ちゃんのデリケートな肌を守る!基礎知識とデイリーケア”. kao. 2024. https://www.kao.co.jp/merries/kosodate-lab/useful/005/